今回は初めて一年生のみで個人山行に行った。滝子山(1620m)と大谷ヶ丸(1643m)は大月市にある山で、交通手段が電車とバスしかない交通難民の一年生でも簡単に行くことができた。
笹子駅で電車を降りて、私たちはルンルンで分岐を左折。同じく滝子山を目指しているであろう子連れの5人グループは右折した。そう、私たちはいきなり道を間違えたのである(恥)。気を取り直してアスファルトの道路を進み、途中で先ほどのグループを颯爽と追い抜いた。しばらく歩くと登山口に向かう分岐。後ろには5人グループ。案の定私たちはまた二択の進路選択を誤ったのだが、何食わぬ顔で登山口へと歩んでいった(恥)。
山道に入ると尾根を伝って登っていく。これが本当に大変で、あの夏歩荷のつらさに匹敵するのではないだろうか。しかし個人的に尾根は好きだ。なぜ好きなのかはわからないが、「お姉さんの尾根」とボソッと呟けるのが尾根の魅力だと思う。滝子山山頂まではほぼ尾根上を登っていったのだが、山頂付近になると岩場が立ちはだかった。体感では傾斜は60度くらいあったように感じられた。ロッククライミングしてみたいなあ。
私たちを一番苦しめたのは、コルとピークの繰り返しである。頂上かと思って最後の力を振り絞ったのにただのピークだった、という見かけの山頂は本当にやめてほしい。それが山の魅力でもあるのだが。
滝子山からの試練に耐え抜いた私たちはようやく滝子山山頂にたどり着いた。雲の上から顔をのぞかせる富士山も見ることができたし、先客の夫婦がラーメンをすする音を聴きながら食べるチーかまは、抜群においしかった。
山頂を後にして大谷ヶ丸に向かって下っていく。下りは、木の根っこや岩の間に丁度良くはまるように足を置いていく感覚がパズルみたいで、好きだ。下るのは楽しくてすぐに時間が過ぎていったが、またすぐに登りが始まった。滝子山の尾根と岩場で疲弊した脚にはかなりきつかった。
なんとか登って、やっと大谷ヶ丸山頂!景色は木々に覆われて残念!!でもまあいいや!!ってことで下山開始。次の目的地は温泉や~~~、とその前に真っ暗なトンネルを通らなければならなかった。いやいや、本当に、真っ暗っていうより真っ黒。漆黒の闇。こんなときは心強い男子が女子をエスコートしてくれるんかなとか思ってたら、まさかの最初に逃亡したのはとある男子。一生覚えとくけんな!
林道を1時間以上歩き、通り雨にやられたり歌を歌ったりしながらやまと天目山温泉に到着。しっかり疲れをとって、売店のおばちゃんが巻いたクセの強い形のソフトクリームや馬刺しをいただきました。これも登山の醍醐味。なんならこれ目的と言っても過言ではない(^^)
バスと電車を乗り継いで都留に戻ってきた。大学横の雅龍で夕飯を食べることになり、開店時間まで田原の滝あたりをお散歩。夕焼けの空も最高に綺麗だったし、なによりみんなの後ろ姿が映える映える。これぞTHE 青春!
この一日でだいぶ仲も深まったし、みんなの新しい一面が見られてとっっっっっっても楽しかった。今回のベストショットは、プロ写真家げんによる『たくとの残像』である。
いつか個展でも開いていただきたい。今回の山行は、次の日もその次の日も、なんなら約一か月経った今でも余韻ひたひたである。これも山の魔力なのだろうか。
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