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第3回:[公式山行]歩荷②

いつのころからか恒例となっている夏歩荷は、重い荷物(男子は20kg、女子は15kg)を背負って、三つ峠山を登る行事だ。他の公式山行は、昨年度までの活動と照らし合わせながら、自分たちで山を決めていくが、夏歩荷だけは三つ峠山で行うと決められている。

なぜ三つ峠山なのかを考える。現実的には、大学からの距離の近さと、所要時間や難易度のちょうどよさといったところであるということが大きな理由である気はする。だが、せっかくだから、登りながら考えていこう。

まず、達磨石を発見。確かに石に神社にありそうな漢字のようなものが大きく書かれている。梵字と言い、古代インドから、仏典を書くために仏教とともに日本にきたそうだ。大学の富士山の授業で、富士山はかつて信仰の対象で、神聖な山だったという話を聞いたことを思い出した。

さらに登り進めていくと、木の間から、富士山が綺麗に見えるポイントがある。これを股のぞきと呼ぶらしい。股のぞきは、妖怪の本性を見破ることができる、本来見ることのできない未来の世界や異国の風景をみることができる、という伝承が残っている。


 山頂に近づくと、赤い前掛けをしたお地蔵さんがいっぱいいる。これは八十八大師と呼ぶらしい。


 この他にも、信仰登山としてかつて利用されていたと思われるものがいくつもあった。昔は山に登ることが、信仰であり、神聖なことであったのではないかと考えた。そして、

三つ峠山も信仰登山されていたと思われる。三つ峠山は富士信仰に篤い空胎上人によって広められたとすることからもそのように考えられる。

近くに住んでいて、年に一度、毎年訪れるという感覚は、信仰登山と通じる感覚があるのではないかと思う。私は山に登ると、現実と離れた場所に来ているように感じる。股のぞきは、覗いた先にある町並みが異世界であるとされるけど、私は、山が異世界であると感じる。山に来ると、今悩んでいることをすべて背負っている気持ちになり、頂上につくと、それが晴れて、「まあ明日からもどうにかなるかな」となる。昔の人もこんな気持ちだったのかなと思ってみる。



いつのころからか恒例となっている夏歩荷は、重い荷物(男子は20kg、女子は15kg)を背負って、三つ峠山を登る行事だ。他の公式山行は、昨年度までの活動と照らし合わせながら、自分たちで山を決めていくが、夏歩荷だけは三つ峠山で行うと決められている。

なぜ三つ峠山なのかを考える。現実的には、大学からの距離の近さと、所要時間や難易度のちょうどよさといったところであるということが大きな理由である気はする。だが、せっかくだから、登りながら考えていこう。

まず、達磨石を発見。確かに石に神社にありそうな漢字のようなものが大きく書かれている。梵字と言い、古代インドから、仏典を書くために仏教とともに日本にきたそうだ。大学の富士山の授業で、富士山はかつて信仰の対象で、神聖な山だったという話を聞いたことを思い出した。

さらに登り進めていくと、木の間から、富士山が綺麗に見えるポイントがある。これを股のぞきと呼ぶらしい。股のぞきは、妖怪の本性を見破ることができる、本来見ることのできない未来の世界や異国の風景をみることができる、という伝承が残っている。

 山頂に近づくと、赤い前掛けをしたお地蔵さんがいっぱいいる。これは八十八大師と呼ぶらしい。



 この他にも、信仰登山としてかつて利用されていたと思われるものがいくつもあった。昔は山に登ることが、信仰であり、神聖なことであったのではないかと考えた。そして、

三つ峠山も信仰登山されていたと思われる。三つ峠山は富士信仰に篤い空胎上人によって広められたとすることからもそのように考えられる。

近くに住んでいて、年に一度、毎年訪れるという感覚は、信仰登山と通じる感覚があるのではないかと思う。私は山に登ると、現実と離れた場所に来ているように感じる。股のぞきは、覗いた先にある町並みが異世界であるとされるけど、私は、山が異世界であると感じる。山に来ると、今悩んでいることをすべて背負っている気持ちになり、頂上につくと、それが晴れて、「まあ明日からもどうにかなるかな」となる。昔の人もこんな気持ちだったのかなと思ってみる。




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